認定日 2016年1月12日
渡波北部第一団地
世話人 鈴木 良子さん、南館 みさきさん
分野 ボランティア活動
詳細 仮設団地の見守りとコミュニティづくり
推薦者 渡波第2団地 柳田 会長代理
【選定理由】
2011年10月から渡波北部第一団地の皆さんの見守りとコミュニティづくりに談話室を開放して手作りの昼食を食べながら個々人の状況確認と励ましを現在も続けています。
【経緯】
2011年8月まで何もしていなかったが、その年の10月から具体的に団地の皆さんに声がけをし、お茶っこをしながらお話を始めました。その後、12月から手作りの昼食を作り始め、談話室に来てくれた皆さんと楽しくいただいていました。
ある日、他の仮設団地を訪問したとき、ボランティアさんが来てくれており、私たちの団地に来てもらえるようお願いして以降、各ボランティアさんが来てくれるようになり多い時には、毎週開催もありました。現在は、頻度は少なくなっているものの継続して来ていただいています。
【魅力】
=感じる魅力=
私たちの団地には割と高齢の方や一人暮らしの方が多くおり、談話室に来てもらえることにより皆さんへ目が届いていました。歩くことがおぼつかない方には迎えに行き、手を取って来てもらう所まで徹底してできていました。
=続けてきて良かったと思うこと=
・多くのボランティア団体さんとつながりができた。
・地域の町内会・区長さんに声がけをしてもらい、地域とのつながりができたこと。
・住民さんとの親睦・協力することによる団地の一体感と安心感。
・当初、歩くこともおぼつかないおばあさんが、毎日談話室に来てみなさんとお話や昼食を頂くことによって、2~3年の時間を要しながらも1人でしゃんと歩くことができたこと。
【今後】
1人減り、2人減りして入居者は減ってきているが、仮設がある限り今の活動を続けていきたいです。
【メッセージ】
自分達は時間があったから自分のできることとして実践してきました。そして協力してもらえた方がいたからできました。
他の仮設住宅でも私たちと同じように取り組んでいると思います。是非、仮設がある限りお互いに今まで通り取り組んでいきましょう。
【取材者の感想】
仮設ができた直後からみなさんのお世話と談話室の有効活用を図られたようにインタビューを通じて感じました。震災を経て5年を迎えようとしていますが、現在も始めた時と同じスタイルで継続されていることに頭が下がる思いです。
また、昨年の夏にボランティアさんの受け入れが毎週のように続き、その対応の影響もあって鈴木さんは体調を崩し現在も通院しているとのことでした。
でも、このまま続けていきたいとの強い言葉にうれしさを感じた取材でした。