11月4日(日)は石巻市の総合防災訓練の日で市内各所で防災訓練が行われていました。
のぞみ野地区でも、当団体で事務局をつとめている新蛇田第一集会所運営委員会(集会所管理のための住民組織)が主催となって、各町内会、団地会、消防さん協力のもと防災訓練を実施しました。
石巻広域消防 西分署さんによる防火座談会や救命講習・消火訓練では消火器の扱い方や簡易担架の作り方や骨折時の応急手当などの説明に参加者が熱心に耳を傾け、
集会所や公園に設置してある防災設備の展示やかまどベンチをつかった炊出し訓練では、第一町内会と運営委員が腕によりをかけた豚汁を食べながら「かまどベンチに実際に火が入るのをみるのは初めて」と珍しそうに見る方がたくさんいらっしゃいました。
また、会場内には石巻市と防災協定を結んだ日本カーシェアリング協会さんの電気自動車による給電の実演もおこなわれていて、電気自動車から取り出した電気で淹れたホットコーヒーをのみながら、電気自動車の説明をきく住民さんの姿もありました。
のぞみ野地区では今年度に3つめ、4つめと新しい町内会ができたばかりで、こうした町内全体に声掛けをして訓練を行なうのははじめてのことでした。
参加者がどれくらいくるか予想もできない状況でしたが、地域全域から250人ほどが参加し、住民の防災意識の高さをうかがい知ることが出来ました。
各町内会や団地会の役員さんが協力しながら誘導をしてくれたおかげで事故も混乱もなく実施することができました。
地区としては東日本大震災当時に津波被害がほぼなかった内陸につくられた大規模集団移転地ではありますが、災害はいつやってくるかわかりません。
コミュニティの課題と防災の課題は密接しています。
住民自身の自助の動きだけでなく、地域の共助の動きをつくるためにも、
訓練をきっかけにして今後各町内会単位などで自主防災組織の結成、町内の災害時要援護者の支援などを考えながら、
同時に、町内会や団地会の枠を超え、のぞみ野地区一丸となって「自分たちの命を、まちをどう守るか」を考えていけたらいいなと思います。