石巻市には現在133の仮設住宅団地があります。一番小さなものでは6世帯が入居可能な団地で、一番大きなものでは540世帯が入居可能な団地となっています。大きな団地にはたくさんのボランティアさんが訪れ、たくさんのイベントが行われます。イベントが多く行われるとコミュニティー形成が円滑に進み、一般住宅に比べストレスの多い生活を強いられる仮設住宅の住民さんにとっては、息を抜く機会が多く与えられることになります。一方、ボランティアさんが訪れる機会も少なく、ストレス解消の場を得ることが難しいのが小規模団地です。平成27年8月1日現在の入居率は70%で、入居世帯数4,988戸、最少では入居世帯が2戸となっています。
 
弊会では、このような小規模団地を対象に、定期的に合同イベントを企画しています。今回(平成27年8月9日)は栗原市築館にある通大寺へ行ってきました。前年に引き続き金田住職のご厚意をいただき、風の沢ミュージアムを観光し、戦後70周年戦没者、自然災害物故者合同慰霊祭に参加してきました。
 
風の沢ミュージアムでは40名という参加人数にも関わらず、代表の杉浦さんより豪華なお弁当をご馳走になるというサプライズがありました。まるで江戸時代にタイムトリップしたかのような風景と、のんびり過ごしている2匹の猫と眉毛の書かれた犬にとても和やかな時間を過ごすことが出来ました。
 
午後5時、通大寺へと移動し合同慰霊祭へ参加させていただきました。祭典の正式名称は「築館子育て観音祭」で戦後70周年ということで、通大寺の檀家さんだった戦没者と東日本大震災の物故者の慰霊を兼ねて行われました。
 
力強く楽し気な盛岡さんさ踊り、神秘的な西馬音内盆踊り、産地直送気仙沼少女隊SCKの元気なステージを拝見し、ツアー参加住民さん全員が大満足の様子でした。
 
この様な合同イベントを行うことで、仮設住宅住民さんのストレス解消はもちろんのこと、横の繋がりを作ることで、復興住宅へ移住した時のコミュニケーション作りの一助をつとめたいと考えています。


 

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で