『巻の人間国宝』認定 第5号

認定日2015年5月21日

青葉西第二団地有志の皆さん 代表者 荻原 哲郎 (おぎわら てつろう)さん

生年月日:昭和13年4月12日 77歳 男性
分野 工芸
詳細 ユニット折り紙
推薦者 弊会スタッフ


【経緯】活動を始めたきっかけや時期、現在まであった出来事など、活動のストーリー


仮設に住む大沼さんの妹さんが、折り紙ユニットを2~3個持ってきてくれた。それを住民の皆さんが、こういう物もあるんだ…と多くの人が興味を持ち「ユニット折り紙」の本を購入し平成25年の暮れごろから荻原班長と住民有志の皆さんで本を見ながら作り始めた。

最初は見様見真似で折っていたが、時間と枚数を重ねるごとに自分たち独自の形や色合いを出すことができ、今までに2,000個位 (折り紙で 40,000枚から50,000枚) の制作をした。でき上がった作品は、今までお世話になったボランティアの皆さんにお礼として手渡したり郵送したりしてきた。また、自分たちが通院のとき、病院の待合室やグループホームへ持って行き喜んでもらえている。もちろん、すべて無償で自分たちのお礼のと感謝の気持ちで差し上げている。

制作にあたっての材料などの購入は、すべて自分たちの持ち出しで「色紙・ボンド・化粧糸・等」用意し途中でこの活動が途切れることなく、現在まで継続してきた。今は、他の団地の方々や子供さんが来て一緒に制作したりしている。

『巻の人間国宝』認定 第5号』

 


【魅力】対象となる活動に感じる魅力。また、活動を続けてきて良かったと思うことなど。


まず、部屋から出ることができ、そして話し合いができたこと。そして団地の和が作れたこと。

ちっちゃい一個一個折った折り紙を組み合わせたときに自分だけのユニット折り紙ができたとき。

色の組み合わせでイメージ通りの作品に、それ以上の作品ができたとき。また、お礼として贈り喜んでもらえたとき等々

 


【今後】今後どのように取り組んで行くか? また、目標や意気込みなど。


復興公営住宅へ移転しても、多くの人が集まってできれば良いし、このユニット折り紙を続けて行きたい。知らない人でも折り紙ができること。一人でも引きこもりを生じさせないためにも。

 


【メッセージ】この記事をご覧になる方々へのメッセージ等。


できれば複数の人が同じ公営住宅に入居でき、集会所の一フロアを自由に使えるような環境づくりをしていきたい。そして、この折り紙ユニットづくりを継続していきたい。
 


【取材者の感想】


当初4~5名の仮設住宅の有志で始めたユニット折り紙が、現在まで一人も欠けることなく続いていることにビックリしました。
もちろん、荻原班長のリーダーシップによるものだと思いますが、皆さんの取り組みが「継続は力なり」を証明してくれたように思います。
 
『この折り紙ユニット』つくりを通して、常に自分の周りには、誰かがいると言う安心感が、団地内の和づくりやお互いの不安を払拭することができたように思いました。素晴らしい作品が、団地の談話室に所狭しと飾られています。是非、皆さんもお邪魔してみてはいかがでしょうか。
 

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