『巻の人間国宝』認定 第3号

認定日2015年3月23日

小山 恵美子 さん
長谷川 かおる さん
菅井とく子 さん

分野 工芸
詳細 裁縫、人形・小物作り

震災から1年ほど経った頃、「仮設住宅での生活を楽しく過ごすために」と小山恵美子さんが中心となって、数人で姫だるま作りを始めたのが活動のきっかけとなりました。材料の寄贈など仮設の住民さんからの応援もあり、3年経った現在も3人でほぼ毎日と言っていいほど集会所へ集まり作業を続けています。

開成第11団地の住民さんから「教えてほしい」という相談を受けたり、社協さんから「展示会を見せて」という言葉をかけられるなど、その出来栄えの良さがうかがえます。自分たちの作品に高い評価を頂いたことに、とても感動したということです。

仮設住宅での生活という、与えられた、そして限りのある生活の中で前向きに楽しく過ごそうという姿勢と、仮設住民の目を楽しませてくれる技術の高さには目を見張るものがあります。

人間国宝第3号

活動の魅力について「ストレス解消になる」「住民どうしの絆・交流を作ることができた」「他人に褒められることで楽しみが増す」と、心から楽しんでいる様子でした。

今後の活動については、「(自立再建や復興住宅への移転で)バラバラになってしまうのが悲しい。出来るかぎり仮設での交流や楽しみを増やしていきたい」と感じているということです。

三名の皆様の前向きな姿勢と、高い裁縫の技術に敬意を表して「巻の人間国宝」として認定させていただきます。

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